Spotlight 1: CEO

岡崎信一

Shinichi Okazaki

K&Lは2023年に創業60周年を迎えました。今回のインタビューでは、K&L社長の岡崎信一さんに、会社とともに歩んできたこれまでの道のりを振り返っていただきました。

K&Lが創業60周年を迎えるにあたり、社長の岡崎信一さんと対談。率直かつ洞察に満ちたお話をお伺いしました。社長に就任して以来、岡崎さんは世界の広告分野をリード。未知なるものを探求したいという彼の熱い想いが、K&Lを目覚ましい成長と革新へと導いてきました。

K&L社長に就任するまでの経緯を教えてください。

K&Lで私は主に海外事業に注力してきました。初めは国際的な印刷広告メディアに携わり、英語のコンテンツを翻訳。フランスやイタリア、ドイツといった国々へ展開していました。35歳のとき、東南アジアのマーケティング施策コンテストで一位を獲得したことがきっかけで、シンガポールにK&Lのオフィスを開設。その後香港と上海にも支社を設立することになります。こうした貴重な経験を通じて、どうすればグローバル規模で事業を成功させられるかを学び、最終的に社長というキャリアにつながったのだと思います。

K&Lが60周年を迎えたことへのご感想をお聞かせください。

60年というのはかなりすごいですよね。K&Lがここまで来られたのは、ビジネスに対して貪欲に成功を求めて行動してきたことと、その行動ひとつひとつに真剣に向き合ってきたからだと、私は思っています。K&Lはコミュニーケーションエージェンシーとしての成長、私たちが培ってきた人と人との関係性を尊重しています。この姿勢は、この先もK&Lを支えていくと確信しています。

K&Lはどのように企業理念と人のつながりを維持してきたと思いますか?

K&Lの理念は常に、多様性と一体感を育む中で成長してきました。従業員であれクライアントであれ、偏見を持たずにコミュニケーションをとってつながることで、私たちは企業理念を維持してきました。お互いに目と目を合わせて会話をする。こうして創造性が育まれ、アイデアが花開くような場所になると考えています。

変化し続ける広告業界で、K&Lはどのように困難を乗り越えてきたのでしょうか?

会社として広告のビジネス的な面と、革新性かつ創造性の育成という面をうまく両立してきました。単に商品を売るだけにとどまらない提案を常に心がけてきたおかげで、クライアントから信頼を得ることができました。

K&Lで最も印象に残っているプロジェクトを教えてください。

とてもたくさんあるので答えるのが難しいですが、やはりシンガポール支社開設のきっかけとなった東南アジアでの広告コンペが一番印象に残っています。ひと夏かけて、あるオーディオ会社のプロモーション施策に取り組みました。

プレゼンテーションを終えて東京に戻って結果を待ちました。今でもそのときのことが忘れられません。当時はまだファックスでのやり取りが主流で、そのファックスがカチカチと音をたてて、私たちのアイデアが通ったことをA4の紙に印刷していきました。それから3日後、私たちはシンガポールへと経ちました。これを機に私は7年間シンガポールを拠点に活動することになりました。

K&Lがグローバルマーケットでこれほど成功できた理由は何だと思いますか?

私を含め、K&Lの社員一人ひとりが常に好奇心旺盛で、自分の置かれた環境以外のことについても「もっと知りたい、もっとつながりたい」という気持ちを持ち続けてきたからだと思います。この資質のおかげで、世界中のクライアントとの間に強固で永続的な関係を築くことができました。また、私たちが重視しているのはオープンなコミュニケーション、適応力、異文化に対する感受性。それらを通じて、多様な市場それぞれのニーズを理解し、応えてきました。まず人としてつながることを心がける。そしてそのつながりが、さまざまな人との深い信頼関係を育んでくれます。

K&Lの将来のビジョンを教えてください。

私たちのビジョンの根底には未知の探究、というものがあります。このビジョンが私たちの決断や投資の原動力となっています。グローバル規模で相互に関わり合うトレンドを全力で受け入れることで、イノベーション、文化交流、そして有意義なコラボレーションへの扉が開かれ、間違いなく将来の成功につながります。私自身学ぶ姿勢を忘れずに物事に取り組み、つながりを大切にし、より良い表現方法を常に模索しています。こうした共通のビジョンを持つ人たちをK&Lに迎えられることを願っています。

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